気になったジャッジを徹底解説する「Jリーグジャッジ リプレイ」の第12回が21日、DAZNで先行配信された
今回は、Jリーグ原博実副理事長、Jリーグウォッチャーの平畠啓史さん、JFAトップレフェリーグループの上川徹シニアマネージャーが2度目の登場。SNSでつぶやきが多かったシーンを解説した。
『Goal』では同コンテンツの中から、注目のジャッジをピックアップ。第12回は、17日に埼玉スタジアム2002で行われた明治安田生命J1リーグ第12節の浦和レッズvs湘南ベルマーレの一戦から、湘南MF杉岡大暉のゴールが認められなかった場面を取り上げる。
世紀の大誤審はなぜ生まれた?
試合は31分、湘南が2点を追いかける場面で、梅崎の縦パスに反応した杉岡が相手をかわして左足でミドルシュートを放つ。すると、ボールは右ポスト内側を叩いて、左側のサイドネットを揺らしたが、ゴールは認められず。ネットからの跳ね返りを拾った浦和GK西川周作がハーフウェーライン方向にボールを投げると、プレー続行となって浦和のカウンターが発動し、浦和FWアンドリュー・ナバウトが一対一のチャンスを迎える。そこでGK秋元陽太と交錯して笛が鳴り、ようやくプレーが止まることとなった。
上川氏は、この場面について「ボールがゴールラインを越えたかどうかというところで一番判断をしやすいのは副審」だとして、「主審のポジションからは、右のポストに当たるのは見えるのですが、左側にボールが飛んだ時には何名か選手が主審の前に立っているので、最後のボールの行方は確認できなかった」と説明する。
そして、「担当した副審とも話をさせてもらいました」と語る上川氏曰く、副審も「自分からゴールインがなかったかどうかを判断して主審には伝えた」とのことだが、肝心の判断は「右のポストに当たって、左のポストに当たってGKのところに跳ね返ってきた」と解釈してノーゴールとしてしまったことを明かす。「そのままボールがそこにとどまるか、ゴールの奥に入っていくのが通常のケース」であるため、左のネットから跳ね返ってきたボールを「ちょっと自分の思い込みで判断をしてしまったのではないか」とノーゴールの判定に至った理由を推測した。
ピッチ上では湘南側の選手やスタッフたちが猛抗議していたが、それに関しても「(審判団の)4人で集まって確認をするというのも一つの方法」ではあるが、「一番近い、良い角度で見ているのが副審のセカンド、逆サイドの副審」であり「副審からそれだけ自信を持った情報」が入ってきたのであれば、「結局副審の答えしか出てこない」と説明。「(他の審判が)セカンドの副審の判定を覆すだけの情報は持っていないということで、主審は自分で判断をして、6分間の中断はありましたが、次のプレーを再開させた」ということだったようだ。
とはいえ、「選手のリアクション」や「ベンチの雰囲気」を見ていて、審判団は「ああ、入ったんだな」という考えも持っていたとのこと。しかし、「セカンドの副審が一番正しく見えるところでそれだけ強いメッセージ」があれば、「印象だけで覆すことは危険」だと主審が考えたことが今回の誤審に繋がったというのが全貌のようだ。
原副理事長は、「そこ(副審の判断のみを信頼したこと)に問題があった。それ(審判団)以外はみんな分かっている」と指摘し、「これだけの反応(抗議)というのはJリーグを見ていてほとんど無い」ため、「『ちょっと待て』という、それ(熟慮)があれば、ここまで(の騒動に)はならなかったのではないか」と見解を述べる。
また、競技規則第5条、主審の決定に関する項目を抜粋すれば「プレーを再開した(中略)、主審がその直前の決定が正しくないことに気づいても、または、その他の審判員の助言を受けたとしても、決定を変えることができない」とあるとおり、今回の場面では浦和のチャンスシーンまでにプレーが途切れていなかったため、ルール上は後からゴールインと判断することも可能となっていた。
上川氏もそのことは認めつつ、「選手のリアクションだけで判定を下すことはしてはダメだ」とレフェリーグループは考えていると語る。結局、抗議によって判定を覆すことはなく、審判団の誰一人としてゴールインしたという「情報が十分ではなかった」点が、主審の判断に影響したと上川氏は再度解説している。
5/22(水) 12:39配信 GOAL
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190522-00010013-goal-socc

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